何気ない日常の機微を丁寧にすくいとる戯曲と、
ループやサンプリングなど演劇外の発想を持ち込む演出によって、
新たな視点から普遍的な世界を描く柴幸男。
アメリカ現代演劇史における代表的な劇作家の一人であるソーントン・ワイルダーを
他人とは思えないと語る柴が、5日間で「遊ぶ」=「演劇する」ワークショップを経てのリーディング公演。
リーディング公演
『ワイルダーで、ままごと』
~ソーントン・ワイルダー『ロング・クリスマス・ディナー』より~
2010年1月26日(火)18:30開場/19:00開演
神奈川県民ホール 小ホール
【原作】ソーントン・ワイルダー
【演出】柴幸男(ままごと)
【CAST】柴幸男ワークショップ『ワイルダーで、ままごと』参加者
青柳いづみ こいけけいこ 古賀菜々絵 中島愛子 二宮未来 福岡佑美子 光瀬指絵 森岡望 森谷ふみ
【入場料】全席自由 500円(前売・当日ともに)
*未就学児童入場不可
*かながわアーツ倶楽部会員は10%割引
【チケット取扱い・問合せ先】
神奈川県民ホールチケットセンター 045-662-8866(10時~18時)
インターネットチケットセンター http://www.kanagawa-arts.or.jp/tc/ <24時間対応>
【ソーントン・ワイルダー(1897-1975)】
アメリカを代表する劇作家・小説家。領事の父に同行し、幼少期の一時を中国で過ごしている。イェール大学を卒業後、プリンストン大学大学院でフランス文学の修士課程修了。1927年に小説『サン・ルイス・レイの橋』でピュリッツァー賞を受賞し、一躍脚光を浴びる。1928年には最初の戯曲集『水面を動かした天使』を出版し、一幕劇集『ロング・クリスマス・ディナー』(1931)を経て、代表作となる戯曲『わが町』(1938)『危機一髪』 (1942)『結婚仲介人』(1954)を発表した。『わが町』『危機一髪』もピュリッツァー賞に輝いている。
【柴幸男プロフィール】
「ままごと」主宰。「青年団」演出部所属。日本大学芸術学部在学中に『ドドミノ』で「第2回仙台劇のまち戯曲賞」を受賞。何気ない日常の機微を丁寧にすくいとる戯曲と、ループやサンプリングなど演劇外の発想を持ち込んだ演出が特徴。代表作は『わが星』、『あゆみ』、『反復かつ連続』など。『わが星』は09年、岸田戯曲賞最終候補に選ばれた。愛知県での公演やワークショップ、岐阜県可児市での戯曲講座、福島県いわき総合高校での演出など、東京を拠点に地方でも精力的に活動している。2009年度春期ENBUゼミ専任講師。現在、シアターガイドにて「まちびときたる」を連載中。2010年10月にあいちトリエンナーレにて『あゆみ』の再演を予定している。