申込締切:2021年2月28日(日) 必着
2021年度 こまばアゴラ劇場 演劇を活用したワークショップ研修会
2010年度に文部科学省・文化庁の施策として『児童生徒のコミュニケーション能力の育成に資する芸術表現体験事業』が始まって以降、演劇ワークショップの需要は高まり、演劇の専門家の活動環境も刻々と変化しています。近年の教育分野では、“アクティブ・ラーニング”や“非認知スキル”といったキーワードが注目を集め、演劇的手法を用いたワークショップへの関心も高まり、全国各地の小・中・高校・特別支援学校でワークショップ型の授業が様々な形で実施されています。地域の公立全校に演劇的手法を活用した「コミュニケーション教育」を導入することで、「特色ある教育」を施策として全面的に打ち出す自治体も少なくありません。
また、演劇的手法の影響は教育分野に留まらず、介護・医療、防犯・防災、多文化共生といった地域課題を共有し解決を図る手法のひとつとしても認知されています。ビジネスの世界でもグローバル化に起因する多様性を巡る問題、世代間や組織間に生じる相違を理解する方策に活用されています。
このような状況のなかで、演劇の専門家としてワークショップを進行するための高い技術と経験を有し、なおかつ、その社会的責任を熟知した上で、演劇的手法の意義を的確に言語化しうる《ファシリテーター》の育成が、質・量ともに急務となっています。
こまばアゴラ劇場では、2002年度、2007年度、2010年度の3期に渡って「ワークショップ研究会」、2019年度より「ワークショップ研修会」を開催し、ワークショップの第一線で活躍する人材の育成において、大きな成果をあげてきました。2021年度4月からも新たに、演劇の専門家を対象とした「ワークショップ研修会」を開催することとなりました。本研修会では学校等のワークショップ現場で、即戦力として活躍できるプロフェッショナルな人材の育成を図ります。
2021年度の研修会では、4月から8月までの期間に、こまばアゴラ劇場芸術監督の平田オリザと、NPO法人PAVLIC(パブリック)の講師陣による「基礎講座」、2019年度からワークショップ研修会に参加している演劇の専門家たちの進行による「モデル・ワークショップ体験」などを行います。9月から翌年3月にかけては、都内近郊の学校を中心に行われているワークショップの現場に参加・見学しながら経験を深め、12月からは翌年3月の「最終成果発表」に向けたプロジェクトとして、「ワークショップのプログラム作り」と「グループ・ファシリテーション」に取り組んでいただく予定です。
演劇的手法を活用したワークショップ・ファシリテーターは、俳優・演出家など、演劇の専門性を有するプロのアーティストにとって、極めて重要なキャリアの選択肢の一つとなりつつあります。近い将来、社会の様々な場面で活躍するためのスタート地点として、本研修会を捉えていただければと思います。皆さんのご応募をお待ちしています。
主催:(有)アゴラ企画・こまばアゴラ劇場
開催期間(予定):2021年4月~2022年3月
会場:こまばアゴラ劇場5F稽古場、アトリエ春風舎、都内稽古場など
参加費:無料
実施概要
プログラム・ディレクター(五十音順)
田野邦彦(演出家、NPO法人PAVLIC理事長、青年団演出部、洗足学園音楽大学准教授)
林成彦(演出家、NPO法人PAVLIC理事、青年団演出部)
わたなべなおこ(演出家、NPO法人PAVLIC理事、あなざーわーくす主宰)
■オリエンテーション 2021年4月11日(日) 13:00〜16:00
■基礎講座:(全6回)
第一回 5月1日〜8日のいずれか1日
(日時は3月中に決定、午前〜日中を予定)
講師:平田オリザ(こまばアゴラ劇場芸術監督、青年団主宰)
第二回 5月9日(日) 13時〜16時
講師:ワークショップ研修会プログラム・ディレクター
第三回 6月6日(日) 13時〜16時
講師:ワークショップ研修会プログラム・ディレクター
第四回、第五回 7月上旬〜中旬のいずれか2日間
(日時は3月中に決定、午前〜日中を予定)
講師:平田オリザ(こまばアゴラ劇場芸術監督、青年団主宰)
第六回 7月25日(日) 13時〜16時 ゲストをまじえての《特別座談会》
進行:ワークショップ研修会プログラム・ディレクター
■モデル・ワークショップ体験(全3回)
ファシリテーター:2019年度からのワークショップ研修会参加者
第一回 4月25日(日) 13時〜16時 タイトル「ジェスチャー創作」
第二回 5月23日(日) 13時〜16時 タイトル「転校生がやってきた」
第三回 6月20日(日) 13時〜16時 タイトル「イスから立たせる」
■ファシリテーション演習(全2回)
ファシリテーター:2019年度からのワークショップ研修会参加者
第一回 8月22日(日) 13時〜17時
第二回 8月29日(日) 13時〜17時
■ワークショップの現場見学、および現場実習
9月〜3月に実施。
詳細な日程は、参加者の状況に合わせて随時調整の上決定します。
■グループ・プロジェクト
12月〜3月に随時実施。
グループに分かれて、オリジナルのワークショップ・プログラム開発を進める。
2022年3月中旬〜下旬にかけて、グループ・プロジェクトの最終成果発表を実施。
*新型コロナウイルスの感染拡大状況により、前期基礎講座を中心に、オンラインでの実施になる可能性があります。
対象
俳優、演出家、劇作家、制作など、演劇活動に携わっている方。
参加資格
・ワークショップの《プロフェッショナル》としての自覚をもち、ファシリテーターとして、社会で活躍する意思のある方。
・選考においては、8月までに予定されている講座すべてに参加できる方を優先する場合があります。
・オンラインでの講座実施の可能性があること、またワークショップに関する書類作成を体験する講座も予定されていることから、使用および持参可能なパソコンおよびタブレットがあることが必須となります(スマートフォンは不可)。
募集要項
書類による一次選考、グループワークおよび面接による二次選考を行います。
■一次選考
所定の用紙(ページ末尾でダウンロード可)に、必要事項記入の上、
こまばアゴラ劇場まで【メール】にてお送りください。
応募先メールアドレス:agorawskensyukai@gmail.com
申込締切:2021年2月28日(日) 必着
件名を【2021年度ワークショップ研修会参加申込み】とし、本文に以下をご記載ください。
・氏名
・返信用メールアドレス
また、応募書類が添付されていることを必ずご確認の上、送信をお願いいたします。
いかなる理由であっても、応募書類が添付されていなかった場合は、二次選考へは進めません。
※選考結果は3月6日(土)〜7日(日)に、メールにてご連絡いたします。
■二次選考(グループワーク+面接)
こまばアゴラ劇場にて下記の日程でグループワークおよび面接を行い、合格者を決定します。
2021年3月10日(水)〜14日(日)*時間帯選択可能
※選考結果は、3月19日(金)頃、メールにてご連絡いたします。
応募用紙
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