お互いの芝居を観あい、お互いの地で公演をしあったりと10年以上続いた三劇団の交流が2年前「道東小劇場演劇祭」という形となりました。3年目の今年は、釧路北芸のホームグランド「波止場の芝居小屋」と東京「アゴラ劇場」での二本立て。好評のアフタートークも鐘下辰男、松本修、平田オリザの三氏の日替わりと、多様なゲストを招き行われます。ご期待ください。
劇団北芸(釧路)『この道はいつか来た道』
出演:加藤直樹 森田啓子
釧路/劇団北芸
劇団北芸は1960年の創立で、釧路市における最古参の劇団です。1981年からの「ムロジェック作品連続上演-3年間に6作品」をきっかけとして、作家を絞る方向へ、さらには小劇場空間による芝居作りへと活動を移行し、年2回のペースで公演を行なってまいりました。19'86年の芝居小屋創設以来今日まで、別役実作品を中心に「小さな空間」にこだわりをもって芝居作りを行ってきました。釧路以外でも帯広、札幌、そして1999年には東京公演を行いました。今後とも機会があればさまざまな場所での公演を行ないたいと常々願っております。
劇団演研(帯広)『隣にいても一人』
出演:富永浩至 坪井志展 上村裕子 大塚 洋(青年団)
帯広/劇団演研
我々、劇団演研は「活発な日常生活を持続することにより、地域に根ざした創造活動を!!」をスローガンに1975年に旗揚げしました。以来、小劇場にこだわり、1980年からは代表が営む喫茶店「大通茶館」を、1990年から2001年までは古い民家を改造した「演研芝居小屋」を拠点とし、そして現在はライブハウスを会場に春秋年2回、また帯広のみならず道内各地でも公演を行っています。1993年に帯広市文化奨励賞を受賞、2000年の創立25周年には平田オリザ氏に「隣にいても一人」を書き下ろしていただきました。
劇団動物園(北見)『こころゆくまで。』
出演:中村聡 松本大悟
北見/劇団動物園
1988年「演劇集団動物園」として旗揚げ。1991年に帯広演研、釧路北芸との出会いにより小屋芝居の魅力に正しく(?)開眼。1992年の第4回公演からは北見市内のライブハウス「夕焼けまつり」を主な発表の場に。1993年からの「演劇集団動物園/撥条(ばね)屋演劇会」を経て、2001年11月に現在の「劇団動物園」に名称変更。今回の演目「こころゆくまで。」は、2002年2月札幌琴似日食倉庫コンカリーニョでの「遊戯祭02」において、道東小劇場ネットワークのメンバーによるユニット一味同心の最強のスタッフワークのもとに上演し好評をいただきました。