【平田オリザと自転車世界一周旅行】

『冒険王』は、平田オリザが16歳のときに敢行した、自転車による世界一周旅行の際の実体験に基いて書かれた唯一の自伝的作品です。
その際の旅行記は平田のデビュー作『十六歳のオリザの未だかつてためしのない勇気が到達した最後の点と、到達しえた極限とを明らかにして、上々の首尾にいたった世界一周自転車旅行の冒険をしるす本』（晩聲社）として出版されています（2010年に『十六歳のオリザの冒険をしるす本』（講談社文庫）として文庫化）。

【ソン・ギウンと第12言語演劇スタジオ】

第12言語演劇スタジオ

『新・冒険王』は、青年団と第12言語演劇スタジオ（主宰：ソン・ギウン）による、日韓協働制作の公演です。ソン・ギウン氏は1999年、日本に留学した際に日本語を学び、平田オリザ戯曲などの翻訳、野田秀樹氏や多田淳之介・東京デスロックとのコラボレーションなど、日本演劇との交流と合作に深く関わっています。2011年上演の『カガクするココロ－森の奥編』（原作：平田オリザ）での大韓民国演劇大賞優秀作品賞など受賞歴も多く、韓国演劇界で注目を集める一人です。